1年間勉強するテキスト |
今日は埼玉の「資本論講座」の第一日目です。
昼食をとらず自転車で埼玉会館まで走り、開始前におにぎりを頬張る有様です。
受付をする参加者で混雑し、講座は10分遅れてスタート。
会場を見渡すと満杯。参加者は90名を越えているのではないでしょうか?
本講座の講師である宮川彰先生は、私が40年前に学んだ宮川實先生を義父と紹介されていました。
もしや親子?興味を持っていたのですが、疑問は解決しました。
本日の講義内容は、「資本論」のガイダンスと序文の紹介。
初版への序言で、まず著者から「第1章、ことに商品の分析を収める節の理解は、もっとも困難であろう。」と脅かされました。
「死者が生者をとらえる!」という言葉は、「資本論」の中で何度も登場するそうです。
「われわれは生きていものに悩まされているだけでなく、死んだものにも悩まされている。」とマルクスは言います。
「資本は死んだ労働の遺産です」という先生の言葉に、目からうろこで納得してしまいました。
文頭の、「忘れがたきわが友、勇敢、誠実、高潔なプロレタリアート前衛戦士、ヴィルヘルム・ヴォルフに捧ぐ」という献詞があります。
ヴィルヘルム・ヴォルフとは誰なのでしょう?と誰もが疑問を持つらしく、資料が用意されていました。
彼は簡素な暮らしをしながら、1,000ポンドの遺産をマルクスの家族に残したと言われています。
いよいよ始まりましたね! 私の方も昨日学習会の運営委員の方から連絡がありました。ガイダンスには出たのですが、正式に申し込みをしていなかったので、「是非出席して欲しい」という連絡でした。それにしても90名の参加とは! すごいですね。
返信削除ところでヴィルヘルム・ヴォルフ、農民の生まれで苦労して大学を出たそうです。マルクスは裕福な弁護士の家庭に生まれ貴族のイェンニーと結婚、エンゲルスもブルジョア家庭に生まれた人、二人にとっては初めて出会った知性的なプロレタリア、そのヴォルフは知性では劣るとしても本能的に「ここに真実を語る人がいる」とマルクス達に感じたのではないか? 私はヴォルフほど誠実でも高潔でもありませんが、資本論を学ぶなかで少しでもそれに近づきたいと思うのです。
では1年間、頑張りましょうね!
レジメの「資本論」とのつきあい方に、著者と知り合いになる。人なり生き方を知る。という言葉がありました。
返信削除先生曰く「マルクス物語は涙なくして読めない」
当時の中流下家庭の年間の生活費が300ポンド程度なので、3年間相当の生活費をマルクス一家はヴィルヘルム・ヴォルフから得た訳ですね。
苦しい生活が癒されたと、イエニー夫人の日記が紹介されていました。