最近、おもうこと

50歳から始めた”さをり織” 「自分自身を織り上げる」という創始者・城みさをさんのことばに惹かれました。

定年後の第二の人生、2016年7月に「姉妹塾 SAORIKO-UKO」 を和光市で開所しました。

大好きな”さをり織”を、多くの人に伝えて一緒に楽しみたいと思っています。

もうひとつのチャレンジは、10年間続けているネパールの貧しい家庭の子ども達の就学支援、この活動をもっと広げるために、

2017年4月に「ネパール子ども基金・里親の会」のブログを立上げたことです。

里子が自分自身の将来を切り開くために、私たちのボランティア活動が少しでもお手伝いができればと考えています。

そしてこの「SAORIKO日記」を再開しました。

2013-03-29

サロン・ド・ポエム

朗読サークル・ポエムの活動は在職中から20年近くなりますが、定年退職後は「サロンド・ポエム」として、方言指導者・大原穣子先生と高岡岑郷先生をお招きしてマリドラ宅でお茶をしながら和気あいあいと練習をしています。
このたび高岡先生がとある教会での発表の場をセッティングしてくださいました。
5月11日の舞台の台本「人が人として生きるために!」が本日出来上がりました。
私たちが読む詩は柴田トヨさんの2冊の詩集の中から選びました。私の読む詩は以下の詩です。



<教わる>

母に縫物を
教わりました
連れあいには辛抱を
教わりました
倅は詩を書くことを
教えてくれました
みんな 私には
役立ちました

そして今
人生の終わりに
人間のやさしさを
震災で教わったのです

生きていて よかった


ポエムを早退して、元職場のホームページプロジェクトの送別会に出かけました。
明治神宮の花見は5時半閉園で観られませんでしたが、懐かしい「ふうが屋」でたんと食べました。
相変わらずの満員ですが、この日は団体客が2組入っていて、我らは異端者の風情。
主賓は定年を1年前にしての異動で少々戸惑っているようでしたが、双子のお嬢さんがこの春めでたく進学したのを手放しで喜んでいました。
お父さん、これから学費がかかりますね、頑張って!!

2013-03-25

NHKスペシャル 「アイスマン」

昨夜NHKテレビの「アイスマン」を観ていて、これは以前読んだ「5000年前の男」のことだとヒラメキきました。
22年前にイタリアとオーストリアの国境付近で発見された凍結ミイラ。その謎を解明したコンラード・シュピンドラーの著書「5000年前の男」を読んだ時の興奮は忘れられません。
センセーショナルなこの本は大事に手元にありました。
その後ミイラは凍結されたまま保存され、この程24人の専門チームにより解凍され解剖されたのです。
胃の内容物から当時の食生活が解明されました。
この男が生きていた当時は、メソポタミア文明の頃、地理的にはずっと離れたこの地方でパンやハーブを用いたバランスのよい豊かな食生活おくっていたことが判明したのです。
着ていた毛皮のマントは山羊の毛皮で、濃淡のコントラストが素敵なおしゃれなものだったとか。
持っていた斧は銅の純度99.7%で、進んだ製錬技術を証明していました。

体に残った模様は煤のタトウ、東洋の鍼灸の治療場所と一致していました。
そして彼は腰椎スベリ症、私と同じ!で、左肩に矢じりの跡、脳内の大量出血が死因という事です。
常温に放置すると腐敗が始まるので、すぐ冷凍保存され、科学の進歩による解明を待つそうです。

2013-03-24

タペストリー完成

リビングの正面に掛けたタペストリーは、山内大童の墨彩画に合わせて、縦糸を黒色にしたため、全体に暗い感じが否めません。

そこで、今度は生成の綿糸を基調に裂き織をまじえてタペストリーを作ってみました。
縦糸の本数を多くしたため、最初のイメージからは少々かけ離れましたが、紺、グレー、茶色の糸を横糸に織り込みました。
壁になじんでいい感じです。
ここ半月ほど、織機がリビングを占領してましたが、今晩やっと片付けることが出来ました。

2013-03-20

埼玉資本論教室・修了記念文集


2月10日は最後の講座であり、内容は問わず、字数も問わない卒業レポートの原稿締切日でもありました。
その「修了記念文集」が完成して送られてきました。

あいうえお順に並べられた31名のレポートです。


今回の受講生は102名(男性75名、女性27名)、
修了者85名、全回出席者が29名でした。
最初に宮川彰講師のお祝いの言葉?5ページに渡る文章を寄稿していただいていました。
宮川講師は今年首都大学東京を定年退職されるそうです。




「 埼玉・資本論教室 」の1年余

一昨年の11月、埼玉会館でのガイダンスに参加したのは遠い昔のことのような気がします。
早いもので13回の資本論教室は今日の講義で終了です。
資本論教室に先立ち40年前に買った大月書店の「資本論」全5分冊を持ちだすと、昔学んだ証拠?か、アンダーラインや書き込みが第1巻第2分冊までは残っていました。
黄茶色になった本をめくると、東京労働学校「資本論講座」に通った当時の講師だった宮川實先生の自筆が第2分冊の表紙裏にありました。
「学問に平安の大道はない。その険しい小径をよじ登る労苦をいとわないものだけが、輝く絶頂に到達する仕合せをもつのである。 1971.5.13 宮川實」

 そんな折、私のブログ「SAORIKO日記」に「メタボ親父さん」からコメントがつきました。
彼は「資本論」を読んでいる人、読み始めようとしている人をインターネットで検索していて、私のブログを見つけてくれたそうです。
彼の「メタボ親父のグータラ日記」には、東京労働学校の「資本論講座」のガイダンスに行ったと書かれていました。
私が40年前に宮川實先生に学んだあの講座です。
今回の「埼玉・資本論教室」の宮川彰講師は、宮川實先生を義父と紹介されていました。
もしや親子では?と興味をもっていたのですが、納得です!

 ガイダンス後、予習になるかと「マルクスの手による資本論入門」を読んでみました。
これは1874年ドイツ人のヨハン・モストが書いた「資本と労働=カール・マルクス著『資本論』のわかるダイジェスト」というパンフレットに、マルクスが膨大な加筆修正を行い『資本論』第1巻の内容を労働者にわかりやすく伝える啓蒙書として発行したものだそうです。
表紙はマルクスが自筆で欠落部分を加筆した個所を図版化しています。

 1月の初回の講義では、「なにごとも初めが困難だということは、どの科学の場合にも言えることである。それゆえ、第1章、ことに商品の分析を含む節の理解は、最大の困難となるであろう。」というマルクスの序文を学び、心してかからなければと決意しました。
「死者が生者をとらえる!」という言葉は、「資本論」の中で何度も登場するそうです。「われわれは生きているものに悩まされているだけでなく、死んだものにも悩まされている。」とマルクスは言います。「資本は死んだ労働の遺産です」という講師の言葉に目からうろこで納得しました。

 3月末にひょんなことから左足首を骨折して、1カ月のギブス生活を余儀なくされてしまいました。ベッドで足を上げながら『革命家マルクスとイェニー』を読み、マルクス一家の極貧生活、幼い子どもを亡くした悲しみ、援助するエンゲルスとの交流、追放と著書執筆の過程、時代背景、そして妻イェニーの人柄などを知ることが出来ました。教室も休みDVDのお世話になりました。

 5月の講義では、「ビックマック本位制」が話題になりました。
1986年以来、毎年4月にマクドナルドのビックマックを基準にした各国通貨価値の国際比較統計が発表されているとのこと。
国の通貨の国際比較には、同じ物の値段を比較する必要がある訳ですが、世界中どこでも大量に売買されている商品となるとビックマックが最適なのだそうです。
世界118カ国で、ほとんど同じレシピで作られているからです。
講師曰く、難点は、ビックマックも単なる1商品ゆえ、各国各地域のそれぞれの市場価格変動にさらされるということだそうです。

 7月の講義では宮川講師の机の上に、一輪差しに小菊が飾ってありました。
ところがこれは花瓶ではなく信楽焼の手榴弾でした。
埼玉県の南古谷では工事で土を掘り起こすと1日に何十個も出てくるそうです。
戦時中この地域では手榴弾に火薬を詰める作業が行われていたのです。
鉄が不足して考えだされた兵器で、戦争末期には攻撃兵器ではなく自決用の手榴弾として硫黄島にも兵士が持って行ったそうです。
この日は前回の「貨幣の資本への転化」講義に対する受講者の感想が紹介されました。
「正確なりっぱな理解です。この把握なら、どこに出しても、マルクスの墓の前でも、恥ずかしくない。マルクスも草葉の陰で合格点を出してくれるでしょう。
生半可なエセ学者どもを蹴散らすこともできるでしょう」と宮川講師は絶賛でした。
「人買いは、お天道様の下で(二重の意味で「自由な」対等平等な)行われるが、それは搾取を準備するだけで、実際の搾取のおぞましい作業は暗い地下室(『パンチ』解説、生産部面)で行われる。労働力商品の特殊性を理解しなければならない、ということでしょうか」という受講生の文章に私も脱帽しました。

 10月の講義では、宮川講師は「TPP問題」と「相対的剰余価値」についての受講者の感想を取り上げられ、「『資本論』を現代日本の国論を分かつ焦眉の課題にしっかり結びつけて理解されたことは、著者マルクスへの何よりのオマージュ(称賛・報い)です。
講師としても嬉しいです」と述べられました。
受講生の感想は「今日の講義では、当時と今日の、それぞれの階級的立場は違うとしても、経済的には商品(穀物、つまり小麦、つまりパン)の価格を安くするための関税撤廃論の論拠は、資本の相対的剰余価値増産の本性にあると喝破されました。
つまり、生活必需品の価格の低下、労働力の価格の低下、必要労働時間の大きさの低下、この三位一体に規定されて貫かれる価値法則の位置づけだと思います。」と結ばれています。

 私も「関税撤廃論の論拠は、資本の相対的剰余価値増産の本性にある」という講師の説明に、マルクスが150年近く前に指摘した資本の論理は、現在の経済構造の基本になっていることを改めて知らされた思いがしました。
「なぜ今、資本論なの?」という問い掛けに、「今だから、資本論を学ぶの!」と胸を張って答えられる気がします。でも実のところ、第1巻を学んだなどと言うのはおこがましく、講義を聞き流しただけにすぎません。
前述の「グーダラ親父さん」も第1巻講座を再度受講するそうですが、私も再度「資本論」を読み返したいと思っています。

2013-03-18

国際ボランティアカレッジ・ハイチの留学生

国際ボランティアカレッジの留学生、ハイチで孤児院を運営するネルソンさん。
仙台で開催された「3.11 東北からありがとう」に参加され、東京へ戻られ、明日は真如苑さんへ行かれるというハードスケジュールのお二人。
ベジタリアンのネルソンさんに合わせて新宿のベジタリアン料理店へご一緒しました。

2013-03-17

織りカフェ





今日の「織りカフェ」も先月に引き続き盛況な参加でした。
母子の織りカフェの様相を呈しているこの頃ですが、本日はお父さんが2人登場。
下の子の面倒を見ながら、織りに夢中になったお父さん。
母子の織る姿をカメラに収め、DVDまで撮影するお父さん。
子ども達は来月はピカピカの一年生で、ママ友同士で何度か通われている面々。
3時のお茶にも花が咲きます。

2013-03-15

三月花形歌舞伎

今日はマリドラ宅で仕立て教室でした。
銀座の東急ハンズでの展示会で買ってもらった布をチュニックに仕立てたいとのご要望に応え、エコ仕立てにチャレンジです。
ところが4時半からの「三月花形歌舞伎」の招待券を頂いたことから、仕立てはそっちのけで新橋演舞場へ駆けつけました。
マリドラさんは夫婦で歌舞伎座のこけら落としの演目をすでに購入しているとか。
金毘羅歌舞伎にも行っている二人です。




 <一條大蔵譚>

染五郎のうつけを装った一條大蔵長成。

不貞の疑いを掛けられる常盤御前を演じる芝雀。



 <二人椀久>

染五郎と菊之助の舞。




2013-03-12

確定申告・協同研3月定例会

和定食
昨夜、夜なべして国税庁のホームページから確定申告書を作成しました。
添付資料を揃えて税務署の窓口へ。
提出だけならすぐ出せたのですが、内容をチェックしてもらおうと並ぶと1時間待ち。
結局、内容はOKで、4万円ほど還付の模様。
控えに受付印を貰って昼食。
税務署近くの居酒屋の和食のランチは1000円でなかなか満足するものでした。
浦和に回り、午後から協同研の運営委員会、夜は3月定例会と歩きまわった1日でした。

2013-03-10

無心に織る展 3/8-10


初日の金曜日は、ちゃま2、マリドラ、あややの3人が来てくれて、多額の買物をして帰られました。
ちょうど作業所の利用者さんが集団で来られ、車イス数台が所せましと教室内に溢れていました。
土曜日はそれほどの混雑はありませんで無事終了。
最終日の日曜日は、Sさん他、写真のようなみなさんの登場が続き、昼食を食べる時間もなく、2時過ぎにやっと食べることが出来ました。



2013-03-06

春の花壇


教室の庭に春の花を植えるため、庭師?Nさんが、苗とシャベルを背負って3時過ぎに登場しました。
緑木を避けて、石の周りを囲むように可愛い色とりどりな花を植えてくれました。
あじさいの枝切りもして、枝まで持ち帰って貰いました。
教室の生徒さんから「ご苦労様でした」の言葉かけをいただきましたが…。今度は月曜日に来てもらいましょう。

教室終了後、明日の「無心に織る展」の搬入に備えて、テーブルや織機で展示スペースのレイアウトを決め、8時までかかって力仕事をして帰りました。

2013-03-01

「原発・原爆に関する情報サイト」

「コラボ・コープOB」のブログで紹介のあった「原発・原爆に関する情報サイト」に見に行くと、現職時代にお世話になった全国の生協のトップの方々が推薦人として名を連ねていました。
昨年末に開設されたばかりのサイトですが、続々とコメントがアップしています。
被曝二世の福岡・エフコープにいらした南嘉久さんの著書「被曝二世として生きる」が紹介されていました。
南さんには仕事でお世話になった他に、女性部のグループ活動・PPN(プラチナ・プラザ・ネットワーク)の平和を考える企画で講師を引き受けていただきました。
もちろん、元会長で被爆者である竹本成徳さんの「わが心の自叙伝」も紹介されています。



原発・原爆に関する情報サイト
〜ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマを繋ぐ〜
 古来、楽したい隠居が年寄りの望みでした。しかしそれぞれにヒロシマ・ナガサキ・ビキニの惨禍に向き合いながら、協同組合の仕事に永年携わってきた私たちは、ふたたび3.11東日本大震災とともに発生した福島原発過酷事故と放射能被爆に心を痛める日々を余儀なくされています。

 国民の圧倒的多数が戦争と原爆を情報としても実感としても持ち得ないなかで、3.11福島原発事故により、あらためて原発事故に被爆惨禍という現実が呼び覚まされました。これからを担う世代への期待をこめて、戦後私たち自らがそれぞれの体験と伝聞で知り得たことを伝えあい、発信しあうことが何よりも求められていると思いますが、いかがでしょうか。
 まずは、協同組合を通じて得た友情と顔の見える仲間どうしという関係を生かして、当事者、当該地の事実を捉えて、伝え会い、語りあう場の一つとして「情報サイト」があればという思いに至りました。

 このサイトでは、親しい友人や愛する人たちに伝えたい自らの体験、伝聞を伝えることを目的として、原爆・原発とともに核物質に関する情報・文章・文献・著作などを皆さんの推薦に基づいて掲載します。まただれでもが公に発表された文書(PDF)にアクセスし、入手できるだけでなく、ホームページやブログなどで発信される有益な情報(URL.PDF)を採録するとともに、サイト間の相互乗り入れによる情報交流などをすすめ、読者からのコメントを広く紹介・発信できるものにしていきたいと思います。
 ここに掲載される情報は、転送する価値があると思った受け手が友人知人に自由に拡散され、活用されることになります。新しい仲間を迎えましょう。
ヒロシマ、ナガサキ、ビキニの時代に生きて3.11フクシマを体験したわたしたち一人ひとりが、事実と現実に向き合い、知見を学び、暮らしに活かすために、お互いの情報を縦横に繋げ合うことをここに呼びかけます。